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社会福祉士レポート実例 社会保障 公的保険制度と民間保険制度の相違について説明しなさい

社会福祉士通信レポート実例 社会保障

 

 私が、社会福祉士国家試験受験資格取得のために受講した社会福祉士一般養成課程(通信課程)で、実際に提出したレポートです。

 『社会保障』の課題、「公的保険制度と民間保険制度の相違について説明しなさい」(2018年8月)。

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科目名/社会保障

課題/公的保険制度と民間保険制度の相違について説明しなさい

点数/90点 評価/優

 公的保険制度と民間保険制度の大きな違いに、加入が義務付けられているか、契約により自由に選択されるかという点がある。民間保険は、契約により加入する。公的保険は、法律などに定められた条件に当てはまる国民に加入を義務付けおり、保険料は、被保険者を雇用する事業主も負担し、国や地方公共団体も一部を負担する仕組みとすることにより、賃金等の負担能力に応じたものとしている。
 その他、主な相違点を以下の通りまとめる。
 性質の違い:公的保険は主に、国民が生活に困窮しないよう保障を行うために整備される。一方民間保険は、リスクを金銭面で緩和する手段や、貯蓄の手段として用いられる。
 加入審査の違い:公的保険は、条件に当てはまれば平等に加入することができる。民間保険では、保険事故の発生確率が高いとみられる人は審査で加入を拒否される場合がある。
 解約の違い:公的保険は、自由に解約することは基本的にできず、納付した保険料を自由に引き出すこともできない。民間保険は、契約内容に基づいて解約することが可能で、貯蓄の手段として用いられることもある。
 保障内容の違い:公的保険は、基本的に保障内容は平等である。民間保険は、契約により保障内容を変化・充実させることができる。
 保険料の違い:公的な保険では、所得や保有資産などに応じて保険料が変化する仕組みとなっている。一方で民間保険は、保障内容や加入者のリスクによって保険料が変化する。
 給付方法の違い:民間保険では保険給付は主に現金で行われるが、公的保険では、介護保険や医療保険のように、給付が介護や医療サービスの現物で行われる「現物給付」がある。例えば介護保険の場合、望むサービスが地域内に十分に供給されておらず、希望の現物給付を受けることができない可能性がある。
 制度変更の違い:公的保険では、少子高齢化が進む中、国の財政状況の悪化が懸念されており、将来、保障内容縮小、保険料引き上げの可能性がある。民間保険は基本的に契約時の保障内容が維持され変更の可能性は低い。
 物価対応の違い:公的保険は国民生活の保障という性質があり、物価変動への対応力は高くなっている。一方民間保険では、契約時の保障内容が基本的に維持されるため、インフレが発生しても保険金が増えることはない。
 破綻する可能性の違い:公的保険は簡単に運営が破綻するということは考えにくい。もし、公的保険制度が崩壊するのであれば、国の存続自体が重大な危機に直面している可能性が高いと考えられる。一方で民間保険は、運営会社の経営が傾けば破綻する恐れがある。
 免責の違い:この度西日本で大規模な豪雨災害が多発したが、このような場合民間保険では、契約内容によっては、保障が受けられないケースや、縮小される場合がある。公的保険制度では、災害による場合でも、死亡、障害状態、失業、仕事中のけがなどの条件を満たせば保障を受けられる場合がある。以上

〈参考文献〉
『社会保障』 中央法規出版
『平成24年版厚生労働白書 -社会保障を考える-』 厚生労働省
はじめての社会保障』 椋野美智子・田中耕太郎 有斐閣アルマ
『知っておきたい災害時の公的支援と保険』 独立行政法人 国民生活センター
『被災した時に役立つ生活再建のための知識』 日本FP協会

〈次回予告〉
『相談援助演習』ソーシャルワークの視点について述べなさい

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