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社会福祉士レポート実例 地域福祉の理論と方法 ソーシャルワーカーとしての役割を述べなさい

社会福祉士通信レポート実例 地域福祉の理論と方法

 私が、社会福祉士国家試験受験資格取得のために受講した社会福祉士一般養成課程(通信課程)で、実際に提出したレポートです。
 『地域福祉の理論と方法』の課題、「ソーシャルワーカーとしての役割を述べなさい」(2018年9月)。

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科目名/地域福祉の理論と方法

課題/ソーシャルワーカーとしての役割を述べなさい

点数/95点 評価/優

 わが国では、急速な少子高齢化、核家族化の進行、人々の価値観の多様化などを背景に、社会福祉に対する需要は増大・多様化してきた。それに応えるソーシャルワークとして、間接援助技術の地域福祉援助(コミュニティーワーク)がある。ここでは地域福祉の視点からソーシャルワーカーの役割を述べる。
 地域福祉を確立する支援を行うためには、多様な側面からなる生活の営みを支えるために、他職種のかかわりが必要となる。つまり、サービスをマネジメントする役割が求められる。マネジメント機能を発揮するためには、クライエントの意向を受け身的に受け止めサービスを導入すればよいのではなく、何が必要なのかをクライエントとともに考え、個別性に配慮したサービスを導入することが必要である。さらに、既存のサービスでは効果的な支援が期待できない場合には、新たな支援方法を創出し、地域での支援体制を築くことがソーシャルワーカーの大切な役割である。
 ソーシャルワーカーは、対象者の支援だけではなく、住民が主体的に地域活動にかかわり問題解決することを援助する役割と、地域と専門職とをつなぐ役割を担っている。クライエントに直接働きかけるだけではなく、地域のあらゆる人々の関係性により成り立っている社会生活のあり方に働きかけるのである。
 地域福祉におけるソーシャルワーカーの基本的な視点について次のようにまとめる。
 住民主体であること:地域住民は専門職に援助される者ではなく、自らの意志によって問題解決を行う主体として位置付ける。
 住民が自己決定すること:地域住民自らが問題解決の方向を選択する。そのためには、意思決定の判断材料となる情報を地域住民に理解しやすい形で提供する。情報提供においては、公平・中立な立場であらゆる情報(例えば、ある方法を選択した場合のメリットとデメリット)を伝えることが必要である。
 組織的に活動を進めること:地域福祉は社会生活のあり方に働きかけるものであり、あらゆる職種や機関がかかわる。活動を効果的に展開するために、対応の重複や欠如がないよう、また、地域の生活を守る仕組みを整えるように組織的に活動することが重要である。
 協働して取り組むこと:生活問題を解決するためには、地域住民と専門職は、問題を自らの問題として責任を自覚し、対等の立場で主体的に役割を果たすことが必要である。
 最後に、ソーシャルワークが取り組むべき課題は複雑であり、問題を解決するためには、諸政策や制度などのあらゆる社会資源を活用するといった物的な支援だけでは成し得ない。ソーシャルワーカーは、新しい制度の創設に携わり、クライエントや地域住民自らが問題解決を図る力を高めることができるように支援する役割も担う。専門的倫理と価値に裏付けられた高い専門知識と技術を持ち、クライエントの権利を擁護し活動するソーシャルワーカーとしての役割が求められるのである。

〈参考文献〉
『地域福祉の理論と方法』 中央法規出版
『ソーシャルワーク専門職である社会福祉士に求められる役割について』 社会保障審議会 福祉部会福祉人材確保専門委員会
社会福祉を学ぶ』 山田美津子・稲葉光彦 みらい
子供の生活を支える社会福祉』 大塚良一・小野澤昇・田中利則 ミネルヴァ書房

 

 

〈次回予告〉
『権利擁護と成年後見制度』成年後見制度の概要について説明しなさい

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