はじめちゃんの介護

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社会福祉士レポート実例 相談援助の基盤と専門職 相談援助の理念について述べなさい

社会福祉士通信レポート実例 相談援助の基盤と専門職

 私が、社会福祉士国家試験受験資格取得のために受講した社会福祉士一般養成課程(通信課程)で、実際に提出したレポートです。

 『相談援助の基盤と専門職』の課題、「相談援助の理念について述べなさい」(2019年2月)。

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科目名/相談援助の基盤と専門職

課題/相談援助の理念について述べなさい

点数/90点 評価/優

 理念とは、人々の決断や解釈の目的とされるものである。つまり、ソーシャルワークの理念は、ソーシャルワーク実践での判断や目指すべき方向性を示すものであるといえる。
 相談援助の目指すべき方向、「理念」として示される、8つの概念をとりあげ説明する。
 ①人権尊重:日本ソーシャルワーカー協会が承認するソーシャルワーカーの倫理綱領では、「ソーシャルワーカーは、すべての人間を、出自、人種、性別、年齢、身体的精神的状況、宗教的文化的背景、社会的地位、経済状況などの違いにかかわらず、かけがえのない存在として尊重する」と規定されている。
 ②社会正義:ソーシャルワーカーには、利用者とその家族、または集団、地域などの抱えるニーズに対し、相談援助や社会資源の活用、さらにはソーシャルアクションを行うことにより、自由、平等、共生に基づく社会正義の実現に向けて取り組むことが求められる。
 ③利用者本位:ソーシャルワーカーは、自らの先入観や偏見を排し、利用者の立場に立ち、利用者の利益を最優先に考え、利用者を受容し、利用者に必要な情報を適切にわかりやすく提供し利用者の意思を確認する。利用者の自己決定を尊重し、利用者がその権利を理解し十分に活用していけるように援助する。
 ④尊厳の保持:人は生まれながらにして尊い存在である。ソーシャルワーカーは、支援関係において、自らの価値観によって利用者を判断してはならない。利用者の人としての誇りが保たれることを目指すのである。
 ⑤権利擁護:意思を十分に表明できないなどの理由から、利益や権利が侵害されないようにすることである。ソーシャルワーカーには、「意思決定能力の不十分な利用者に対して、常に最善の方法を用いて利益と権利を擁護」し、「あらゆる権利侵害の発生を防止する」ことが求められる。権利擁護の過程では、対象となる人の意思と主体性が尊重され、エンパワメントされていくことが求められる。
 ⑥自立支援:単にADL(日常生活動作)の向上を目指した支援を行うのではなく、利用者のQOL(生活の質)の向上をも目指し、自分の生き方を、自らの意思に基づき、自らが選択、決定していく環境を整備しサポートする。
 ⑦社会的包摂:ソーシャルワーカーの倫理綱領では「ソーシャルワーカーは、人々をあらゆる差別、貧困、抑圧、排除、暴力、環境破壊などから守り、包括的な社会を目指すよう努める」と明文化されている。ソーシャルワーカーは、人々を社会の構成員として包み込む支援を模索しなければならない。
 ⑧ノーマライゼーション:何らかの障害があってもノーマルな生活が維持できるように環境を整備する考え方である。つまり、ソーシャルワーカーは、利用者が生活において生きづらさを感じたときは、あたりまえの生活ができるように支援するということである。
 以上、ソーシャルワーカーは、理念として示された方向に向かって実践を積み重ねる。

〈参考文献〉
『相談援助の基盤と専門職』 中央法規出版
『社会福祉学習双書社会福祉援助技術論Ⅰ』 全社協
『社会福祉援助技術論』 小田兼三・宮川数君 編著 勁草書房
『人間っていいな社会福祉原論Ⅰ』 大正大学社会福祉研究会編 大正大学出版会
『社会福祉士ワークノート』 ユーキャン学び出版

 

〈次回予告〉
『保健医療サービス』患者の権利について「インフォームド・コンセント」の用語を用いて述べなさい

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