社会福祉士通信レポート実例 相談援助演習
私が、社会福祉士国家試験受験資格取得のために受講した社会福祉士一般養成課程(通信課程)で、実際に提出したレポートです。
『相談援助演習』の課題、「相談援助における記録の技法について述べなさい」(2019年4月)。
科目名/相談援助演習
課題/相談援助における記録の技法について述べなさい
点数/90点 評価/優
ソーシャルワーカー(以下ワーカー)は、個別の相談援助、集団を活用した相談援助、地域福祉の推進、福祉計画、福祉サービスの管理運営など、多様な役割が期待され、ソーシャルワーク記録全般を取り扱うことになる。
ソーシャルワーク記録は、支援記録と運営記録に大別され、支援記録には、相談援助における記録と地域援助記録とがある。
相談援助における記録には、個別の相談援助で用いられる「相談援助記録」(ケース記録)、集団を活用した相談援助で用いられる「集団援助記録」、ワーカーと利用者や関係機関間で交わされる紹介状や通信文などがある。ワーカーの個人的な「実践記録」や、利用者の手記などの「当事者記録」は非公式の記録であるが、必要な場合は記録の一部となる。
運営記録には、カンファレンスなどの「会議記録」、業務管理上用いられる「業務管理記録」事例検討、教育・研究、スーパービジョンで用いられる「教育訓練用記録」もある。
記録の方法には、筆記による記録の他に、録音・録画による記録もある。筆記による記録形式には、記述式、項目式、図表式がある。
記述式は文章を用いた記録形式で、文体には大別して、叙述体、説明体、要約体がある。
叙述体とは、過程を時間的順序にそってありのままに記述する文体で、叙述体には、ワーカーと利用者との相互作用を詳細に記述する過程叙述体と、全体的に短縮して記述する圧縮叙述体がある。また叙述体の原型は、会話をありのままに再現する逐語体である。
説明体とは、過程に対してのワーカーの解釈や見解を説明するための文体である。
要約体とは、事実やその背景の要点をワーカーの考察を通じ整理し記述する文体である。
項目式とは、あらかじめ記録様式などに、想定される事実や解釈が項目として設定され、選択肢の選択や短文を記入して表示する記録方法である。この方法は、ケース記録におけるフェイスシートやケアマネジメントにおけるアセスメント様式などに活用されている。
図表式は、事実や解釈などを視覚的に把握したり理解することを容易にするために、記号や図表を用いて表示する記録形式で、典型例には、ジェノグラムや、エコマップがある。
記録における留意点には次のものがある。
①記述内容:利用者の状況にしてもソーシャルワーカーの実践課程にしても、客観的な事実を書くことが基本である。さらにその事実に基づいて、ワーカーの主観的理解や専門性を持った解釈・判断が記されることになる。
②記述方法:正確に内容を伝えることが重要であり、的確な文章表現が求められる。さらに、客観的事実とワーカーの主観的判断を意識的に区別して記述することも求められる。
③個人情報保護:記録は個人に関する情報そのものであり、記録の作成や管理は十分注意されなければならない。また記録を管理する際は、記録の電子化にともない、徹底した管理体制と守秘義務の遵守が求められる。以上
〈参考文献〉
『相談援助演習』 弘文堂
『社会福祉学習双書 社会福祉相談援助技術論Ⅱ』 全社協
『社会福祉援助技術論』 小田兼三・宮川数君 編著 勁草書房
〈次回予告〉
『高齢者に対する支援と介護保険制度』認知症ケアにおけるコミュニケーションスキルの大切さと具体的な方法について論じなさい
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