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社会福祉士レポート実例 相談援助演習 質社会的排除とソーシャルインクルージョンについて述べなさい

社会福祉士通信レポート実例 相談援助演習

 私が、社会福祉士国家試験受験資格取得のために受講した社会福祉士一般養成課程(通信課程)で、実際に提出したレポートです。

 『相談援助演習』の課題、「社会的排除とソーシャルインクルージョンについて述べなさい」(2019年6月)。

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科目名/相談援助演習

課題/質社会的排除とソーシャルインクルージョンについて述べなさい

点数/95点 評価/優

 社会には、自身で望んではいないにもかかわらず、構造的な要因によって社会関係から排除されている人々が存在している。社会関係から特定の人々が社会的に排除されている時、そしてその結果、そうした人々がさまざまな社会問題に直面せざるを得なくなっている時、そのような排除を社会的排除と呼ぶ。
 社会的に排除される人々は、社会的弱者であることが多い。また、社会的に排除されやすいのは、社会の中で少数派に属する人々であることが多い。差別を受けやすい属性として、年齢、民族、宗教、ジェンダー、セクシュアルマイノリティ(LGBT)、障害、経済的困窮、婚姻の状況、体格、政治的立場などがある。
 このように社会関係から排除された人々を社会関係に積極的に取り込んでいこうとする政策的努力を、社会的排除に対してソーシャルインクルージョン(社会的包摂)と呼ぶ。
 ソーシャルインクルージョンは、1970年代頃、フランスやイギリスなどのヨーロッパ諸国で、近年の社会福祉の再編にあたり基調とされた価値である。「あらゆる人々を孤独や孤立、排除や摩擦から護り、健康で文化的な生活が実現されるように、社会の構成員として包み込み支えあう」という理念である。
 現実社会には、偏見、差別、社会的排除はあちこちで散見される。こうした問題を、個人レベルの問題としてとらえるにとどまるのではなく、社会システムとして、文化として根強く地域社会、社会制度の中に潜在化しており、これらが差別を生み、無理解による偏見が個人に多大な影響を及ぼしてきたことを認識することが重要である。個人の意識改革を遂げるためにも、そのようなことを許容する社会的側面を、地域住民と共に変革をすることが求められていることを認識し、ソーシャルワーク実践を通して、誰も排除されない地域社会を構成する働きを行っていく、という価値観を備え持つことが重要なのである。
 「社会福祉士の倫理綱領」ではソーシャルインクルージョンを、「人々をあらゆる差別、貧困、抑圧、排除、暴力、環境破壊等から守り、包含的な社会を目指すように努める」としている。また、社会福祉士の行動を具体的に示す「社会福祉士の行動規範」では、社会に対する倫理責任として記されている。
 ソーシャルワーク実践の立場からは、一人の市民として誰もが尊厳を有する存在として自立した生活を送ることを援助することが重要である。あらゆる差別や排除の社会的構造とのかかわりで、個人や家族、地域社会に生じる状況を克服する社会的努力が求められる。
 社会的排除及びソーシャルインクルージョンの問題は、個人が快適な生活を送るために社会関係に適切に取り込まれ、社会関係に支えられることの必要性を明らかにしている。同時に、社会関係は人々によって自発的に形成され、維持されるものでもある。社会関係が私たち自身にとっても、社会全体にとっても大きな意味を持つことを知る必要がある。

〈参考文献〉
『相談援助演習』 弘文堂
『社会理論と社会システム』 中央法規出版
『社会福祉学習双書 社会学』 全社協
『社会福祉学習双書 社会福祉援助技術論Ⅰ』 全社協
『社会福祉を学ぶ』 山田美津子・稲葉光彦 編 みらい

〈次回予告〉
『相談援助の理論と方法』相談援助のための面接技術に付いて論じなさい

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