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社会福祉士レポート実例 相談援助演習 ソーシャルワーカーによる人権擁護について述べなさい

社会福祉士通信レポート実例 相談援助演習

 私が、社会福祉士国家試験受験資格取得のために受講した社会福祉士一般養成課程(通信課程)で、実際に提出したレポートです。

 『相談援助演習』の課題、「ソーシャルワーカーによる人権擁護について述べなさい」(2019年8月)。

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科目名/相談援助演習

課題/ソーシャルワーカーによる人権擁護について述べなさい

点数/90点 評価/優

 人権とは、人間が生まれながらに持っている権利のことである。奪われたり制限されたりすることがあってはならない権利である。     
 第二次世界大戦後、国連は「世界人権宣言」(1948年)、「国際人権規約」(1996年)など人権にかかわる規約などを採択してきた。
 わが国において人権を定めた最上位の法律は日本国憲法である。第11条に「国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与えられる」と規定されている。
 人権擁護という考え方は、人間を尊重するという、ソーシャルワーカーの根本的な価値を実現する実践へと直結している。そのため、ソーシャルワーカーが地域へ出向き、積極的にケースを発見し、利用者の人権を擁護するために介入するような場面も生じる(アウトリーチ)。児童虐待や高齢者虐待などのケースでこのような実践はしばしばみられる。支援者には詳細な事実確認と、いかに適切なタイミングで介入するかの見極めが求められる。
 利用者の人権が侵害されている場合、ソーシャルワーカーは利用者の人権を擁護する立場から、行政や制度、各種機関などに対して積極的に働きかける。個人や家族に対するこれらの活動をケース・アドボカシー、特定の集団に対するこれらの活動をクラス・アドボカシーという。さらに社会に広く訴えたり、制度などの変革を迫る行動を起こすときは、ソーシャルアクションとして支援が展開される。それらの活動は、ソーシャルワーカーが主体となるのではなく、人権を侵害された人々こそが主体的に活動できるように支援すること、すなわちセルフ・アドボカシーの姿勢が重要である。そのためのコミュニケーションスキル訓練として、アサーション・トレーニングなどの訓練法が支援の中で活用される。
 情報の保護とそれに伴う人権擁護に関しては、ソーシャルワーカーのリテラシー能力の向上がますます重要な課題となる。情報そのものだけでなく、その情報を中心にして付置される多くの人々の存在を思いやるとともに、情報を正確に吟味する能力が求められる。
 以上のような人権擁護という立場からの支援方法の習熟には、人権に対する確かな認識とソーシャルワークを支える価値の理解が求められる。そして、いかにソーシャルワーカー自身の心の内側にある差別や偏見と向き合い、それを受容し、克服していくかという、自己覚知のプロセスを欠かすことはできない。
 人権はさまざまな形で侵害されてきた。人権侵害を受ける人々は、不安と悲しみの中で日常生活を送っている。すべての人々の安全で安定した日常生活を保障しようとする社会保障の基本は人権の保障である。DV、セクシュアルマイノリティ(LGBT)、各種ハラスメントなど、多種多様な差別・偏見や権利侵害が存在する現代、ソーシャルワーク実践において人権擁護を常に念頭に置かなければならない。

〈参考文献〉
『相談援助演習』 弘文堂
『社会福祉を学ぶ』 山田美津子・稲葉光彦 編 みらい
『社会福祉原論Ⅰ』 大正大学社会福祉研究会 編 大正大学出版

 

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