はじめちゃんの介護

主に高齢者介護の話しや各種試験対策など

映画ボヘミアン・ラプソディに学ぶ 自立とは、ほんとうの自由とは?

 先日のブログで、「頼りになる」という言葉が出てきたので、次はそのことについて書いてみたいと考えています、と書きました。

hajimechan2001.hatenablog.com

 本日のブログでは、その事について書いてみたいと思います。

映画ボヘミアン・ラプソディに学ぶ 自立・自由とは?

 そして本日のブログのタイトルは、「映画ボヘミアン・ラプソディに学ぶ 自立とは、ほんとうの自由とは?」となっています。

 映画ボヘミアン・ラプソディを題材に話を進めて行きたいと思います。

 皆さんボヘミアン・ラプソディを観られましたか?
 私は、映画館で2回観て、DVD・ブルーレイを買いました。

 

 今、コロナウイルス感染防止対策で外出を自粛されていると思います。

 外出の自粛により家でDVDを観ているなら、ボヘミアン・ラプソディをオススメします。

ボヘミアン・ラプソディの根底に流れるテーマ

 ボヘミアン・ラプソディは、伝説のバンドQueenの成功の過程を、ヴォーカルのフレディ・マーキュリーを主人公に描いた映画です。

 ボヘミアン・ラプソディは、フレディ・マーキュリーが成功し苦悩するなかで、本当に大切なことは何か、に気づいていく過程を描いています。

 ボヘミアン・ラプソディのテーマは、「絆(きずな)」だと私は思います。

  • 家族との絆
  • 恋人との絆
  • 友人との絆
  • バンドメンバーとの絆
  • ファンとの絆

 ボヘミアン・ラプソディは、フレディがそうした絆に気づいていく、支えてくれる人たちがいて初めて自由になれるのだ、ということに気づいていく過程だと思います。

自立とは、ほんとうの自由とは?

 さて、本日のテーマ「自立とは、ほんとうの自由とは?」ということについて綴っていきたいと思います。

 社会福祉士及び介護福祉士法 第4章 社会福祉士及び介護福祉士の義務等
(誠実義務)第44条の2には次のようにあります。

社会福祉士及び介護福祉士は、その担当する者が個人の尊厳を保持し、自立した日常生活を営むことができるよう、常にその者の立場に立って、誠実にその業務を行わなければならない。

 自立支援は介護を提供する上で最も大切な考え方のひとつである、ということは介護の仕事に関わる者なら理解していることだと思います。

自立とは何か?

 では、自立支援の「自立」とはどういうことでしょう?

 自分で何でもできることが自立なのでしょうか?

 ボヘミアン・ラプソディの中でフレディは、支えてくれる人たちがいて初めて自由になれるのだ、ということに気づきました。

自立とは頼りになる人やモノを増やすこと

 自立することは、支えてくれる人や社会や制度など、頼りになる人やモノを増やすことではないでしょうか?

 例えば生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんに全て頼っています。
 赤ちゃんはふつう、お母さんの存在が無ければ生きて行くことはできません。

 少し成長して小・中学生になると、親だけではなく、学校や先生、友達、地域の人たちと、頼れる人・モノが増えていきます。

 さらに成長し就職して親元を離れることを「自立する」と言います。それは、会社や社会など、親以外のものに頼って生活することです。

 一人で生きて行くことが自立ではないのです。
 頼れる人やモノを増やすことにより、そうした人やモノに頼ることにより生活することができるようになるのです。

介護が必要な高齢者はどうでしょう?

 では介護施設の利用者はどうでしょうか?

 会社を退職し、高齢となり、身体に障害を持つことにより、会社や社会へ頼ることが困難となります。

 そして、介護保険制度や介護施設、介護職員に頼ることで自立「自由」を実現しようとしているのです。

私たちは利用者にとって社会そのもの

 介護施設、私たち介護職員は、利用者にとって頼れる社会そのもの、今日の職員との関係が、利用者にとって今日の環境そのものなのです。

 自立できるか、自由を奪われてしまうかは、その時やってきた職員との関係に委ねられているのです。

 利用者は、私たち介護施設や介護職員に頼ることで自立しようとしているのです。

 一人で何でもできることが自立ではないと思うのです。

ボヘミアン・ラプソディが教えてくれたこと

 ボヘミアン・ラプソディの中でフレディは、バンドを離れソロとなりました。
 自分一人でできると思っていたフレディですが、一人では何もできませんでした。

 フレディには、バンドメンバーや恋人、友人、家族・・・が必要でした。
 一人になってやっとその事に気がついたのです。

 映画ボヘミアン・ラプソディは、人の絆の大切さ、自立とは、ほんとうの自由とは、を教えてくれます。

 

 ぜひ外出自粛のこの機会に、家で観てみたらいかがでしょうか。
 介護職の皆さまにオススメです!

《参考文献》
尊敬する藤村正宏氏のブログ
マーケティングコンサルタント藤村正宏ブログより
映画『ボヘミアン・ラプソディ』自由になるということの本当の意味
を参考にしました。