アンジャッシュ渡部氏の記事 見過ごせない表現
女性自身(光文社)2020年10月27日号に掲載された『渡部建「介護士資格取得」でセコすぎる“返り咲き”計画!』という記事を読みました。
介護を禊・贖罪にするな?
SNS上などで介護職などから「介護を禊・贖罪につかうな!」などと言われている元の記事です。
そうした介護職などからの反応に対して私は、あまり良い気分がしません。
アンジャッシュ渡部氏がやったこと、不倫、多目的トイレで云々・・・ということを受容するつもりはありません。やったことに対しては厳しい批判を受けてもやむを得ないでしょう。
しかし、本人が本当に介護を勉強したいと考えているのなら、それを責めるのはいかがなものでしょう。
やってしまった間違いは認められなくても、これからの本人の思いは受容してあげたらどうでしょうか。
女性自身の記事を読んだ感想
さて、今回言いたいことのメインはそこではありません。言いたいことは、この記事を読んでの感想です。
記事は、1ページ約1000文字ほどの短い記事でした。
読んだ感想を一言で表現すれば、「どこにも確かなことが書かれていないウワサ話レベル」でした。
『資格取得するため猛勉強しているそうです。』
『介護福祉士やケアマネジャーといった、福祉系の資格取得を見据えて勉強しているといいます。』
『社会貢献している姿を見せることで早期復帰したいという狙いがあるのかもしれませんね』
女性自身(光文社)2020年10月27日号より
といった不確かな表現が並んでいました。
どれひとつとっても、渡部氏が本当に介護を勉強している、しようとしているという確証のある内容は見当たりませんでした。
介護福祉士やケアマネジャーの資格
なかでも『介護福祉士やケアマネジャーといった、福祉系の資格取得を見据えて勉強しているといいます。』という部分は引っかかりました。
介護福祉士やケアマネジャーという資格が、勉強をして試験を受けるだけで取得できる資格でないということは、雑誌の校閲者なら調べれば簡単にわかることです。そんな基本的な間違いを平気で載せている記事を信用しろと言われても無理があります。
わかっているけど、あえてそういうことを書いているようにしか思えません。
介護士資格なんてものは存在しない
最も不快に感じるのは『「介護士資格取得」でセコすぎる“返り咲き”計画!』というタイトルです。
「介護士資格」とありますが、そもそも「介護士」なんて資格はこの世に存在しません。
例えば、「レクリエーション介護士」なんていう民間資格はあったりしますが、「介護士」という資格は存在しません。
メディアが「介護士」などという言葉を勝手に作ってしまうことに怒りを感じます。
メディアたるもの「介護士資格取得」などといういいかげんなことを書かないでいただきたいのです。
介護をバカにした記事のように感じた
そして、介護をネタにしてこうした記事が書かれること自体が、介護をバカにされているような気がして、とても腹立たしく思いました。
記事を読んでどんな感情を持とうが自由です。
少なくとも私にとって『「介護士資格取得」でセコすぎる“返り咲き”計画!』というタイトルは、スルーすことのできない一文でした。