KT・BP・P 略語表記 ドイツ語・英語 その根拠
私たち介護職は、毎日利用者の体温や血圧などを測定します。
そしてそれを記録します。
記録する時に、体温36.5度、血圧135/70、脈拍数60、などと記録するのは面倒なので、「体温」「血圧」「脈拍数」は略語で表記しています。
それが、「KT」「BP」「P」などです。
私の勤めている事業所では、体温をKT、血圧をBP、脈拍数をPと表記していますが、これは事業所によって様々なのだと思われます。
事業所内においても、例えば私の勤める事業所では血圧をBPと書く人もいればBDと書く人もいたりします。
なぜ人によって表記の仕方が違うのでしょうか?
それは、その人がこれまで勤めてきたところでの習慣によるものなのだと思われます。
以前に勤めていた職場での習慣で、人によって様々な表記の仕方をしているのだと思われます。
KT・BP・Pの意味
さてここで皆さんに質問ですが、KT・BP・Pといった略語の意味について考えたことのある方はいらっしゃるでしょうか?
私はというと、言葉の意味については気になる方なので、その意味を調べてしまいます。
例えば血圧の表記の「BP」「BD」は、BPが英語で、BDがドイツ語です。
ちなみにBPはカタカナ表記すると「ブラッド・プレッシャー」、BDは「ブルート・ドゥルック」だそうです(発音はグーグル先生に聞いてみてください)。
KTはドイツ語で「ケルペル・テンペラトゥール」だそうです。
Pは英語でもドイツ語でも「プルス」みたいです。
英語とドイツ語の混在
ここまででお気づきだと思いますが、私たちが日ごろ使っている略語には、英語表記とドイツ語表記が混在しています。
なぜ英語表記とドイツ語表記が混在しているかについては、グーグル先生に聞いてみると、どうやら我が国の医療の歴史や戦争が大きくかかわっているようですが、あくまでグーグル先生の検索結果に出てきたことなのでここでは触れません。チコちゃんにでも聞いてみてください。
私としては、例えば新人さんに「KTって何の略ですか?」なんて質問された時に明確に答えたいので、その意味を正しく知っておきたいのです。
そして英語とドイツ語が混在している状態は避けたいので、できればどちらかに統一したい、願わくは英語に統一したいと思うのです。
では、体温のドイツ語表記KTを英語表記にするとどうなるでしょう?
英語表記ではBT「ボディー・テンパチャー」となるようです。
体温をKTと表記する理由(推測)
では、体温・血圧・脈拍数を英語表記で統一して並べて見ましょう。
BT・BP・Pとなります。
ここで気が付いたことがあります。BT「ビーティー」とBP「ビーピー」が紛らわしくなりますね。
だから体温は、ドイツ語表記のKT「ケーティー」とするのでは?という推測が私の中で成り立ちました。
これは私の推測に過ぎません。だけどこれを、今後私の中の根拠とすることにしました。
体温を英語表記のBTとすると血圧のBPと紛らわしいから体温はKTと表記するんだよ。これを私の中の根拠とすることとし、人に説明する時もそのように説明することとします。
介護職の専門性は「根拠」を持つこと
私たち介護職の専門性のひとつは「根拠」を持つことだと私は考えます。
利用者に対する援助のひとつひとつに根拠を持って行うことが私たちの専門性です。
そこで使われる言葉のひとつひとつにも根拠を持ちたいものです。