介護福祉士が介護教員になるには 介護教員講習会 実務者研修教員講習会
わたくしごとですが、この度2022年3月27日に介護教員講習会を終了しました。
この記事では、介護福祉士養成校(いわゆる専門学校)や介護福祉士実務者研修の教員になる方法を紹介します。
なぜこの記事を書こうと思ったか。それは、介護職の可能性を示したいと考えたからです。
介護福祉士取得後5年の実務経験でなれる
結論から言うと、介護福祉士養成校や実務者研修の教員になろうと思ったら、介護福祉士を取得したのち5年の実務経験があれば、それらになれます。
つまり、それらをやろうと思ったら、学歴など関係なく介護福祉士を取得して5年間の実務経験があればやれる可能性があるということです。
最終学歴が高卒だろうが中卒だろうが、介護現場で経験を積んで、介護福祉士を取得したのち5年間の実務経験があれば、介護福祉士養成校や実務者研修などの教員をやれる可能性があるのです。
これって、私たち介護職にとっては、すごい可能性だと思いませんか?
もし将来介護の先生になりたいという思いがあれば、私たち介護職にはそれを実現できるチャンスがあるのです。
実務者研修教員講習会・介護教員講習会について
とはいえ、実際の教員採用の場面では、介護福祉士取得後5年だけで採用、とはなかなかいかないようです。
ハローワークなどで教員募集の求人票を見ると、資格の欄に、「実務者研修教員講習会修了」「介護教員講習会修了」などの要件が求められています。
ではなぜ、介護福祉士を取得して5年の実務経験があれば教員をやれるのに、実務者研修教員講習会修了、介護教員講習会修了などを求められるのでしょうか?
それは、それらの講習会を修了していないと教えられる科目に制限があるからです。それらの講習会を修了していないと教えられない科目があるからです。
例えば、実務者研修なら介護過程Ⅲを、介護福祉士養成校なら介護の領域などを教えることができません。
また、それらの学校に配置する義務のある教務主任や科目編成担当者にも実務者研修教員講習会修了、介護教員講習会修了などが必要です。
なので、介護福祉士を取得して5年の実務経験があれば、非常勤講師などとして教えることは可能であるが、実際にはほとんどの場合、実務者研修教員講習会修了、介護教員講習会修了などが必要となります。
「将来介護の教員をやりたい!」という思いがあるのなら、介護福祉士を取得して実務経験5年を積んだのち、実務者研修教員講習会や介護教員講習会を受講して修了しましょう。
私の場合は、2020年10月16日に実務者研修教員講習会を、2022年3月27日に介護教員講習会をそれぞれ修了しました。
実務者研修教員講習会と介護教員講習会についての詳しいことは、私が紹介するよりもそれぞれでググっていただけたら、詳しいサイトが出てくると思います。
私が講習を受講した経験から
私の経験で言うと、実務者研修教員講習会は短期間で簡単に修了できました。
多くの都道府県で実施されていますので、ほぼ全国どこの都道府県でも受講できると思います。
気軽に受講できると思いますので、やってみたいという方にはおすすめです。
逆に、介護教員講習会の方はとてもハードルの高い講習です。
6か月間、40日、300時間の講習で、費用は約40万円。私が受講した講習会は、6か月間ほぼ毎週土日が講習でした。
働きながら受講する方は、毎週の休みがほぼ講習になってしまいますからたいへんです。
レポートや課題も出ますから、なかなかのしんどさです。
それに加えて介護教員講習会は全国主要都市でしか行われていませんから、地方の方は通学が大変です。
基本的に介護教員講習会は通信での受講はできず、通学での受講です。
私の場合、岡山から大阪へ通学する予定でした。
そうなると受講料の他に交通費や宿泊費も必要になってきますから、総費用は100万円を超えるでしょう。
「通学する予定でした」としたのは、実際には通学しなかったからです。
なんと、運良くか悪くかはわかりませんが、コロナ禍のため全課程がZOOMによるリモート授業になったのです。
そういう意味では、コロナ禍の今はリモート授業の可能性もありますから、地方にお住いの方にとっては受講のチャンスなのでおすすめです。
私が受講した講習では、北海道から沖縄、離島の方の参加もありました。リモートだから実現できたことです。
リモートでの講習を体験して思ったのは、「想像以上にしんどかった」ということです。
「リモートだから楽だろう」と高をくくっていましたが、リモートだからこそのしんどさが満載でした。
リモートのしんどさは、今回の記事の趣旨から外れていきますので割愛しますね。
最後に
介護の仕事にはいろんな可能性があります。
学歴はなくとも、実務経験で取得できる資格もあります。
その気になれば、先生になることもできます。
大切なのは、やろうという思いを持つこと。やろうと思ったら実行することです。
そんな私は、講習会を修了しただけでまだ先生になったわけではありません。
先生になるために進んでいきます。