はじめちゃんの介護

主に高齢者介護の話しや各種試験対策など

2023(令和4年度)第35回 介護福祉士国家試験対策

2023(令和4年度) 第35回 介護福祉士国家試験対策

第35回 介護福祉士国家試験対策【午前の部】

領域:人間と社会

科目:人間の尊厳と自立

 この科目は2問出題され、毎年、予想のつかない難問・珍問が出題されています。2問しか出題されませんが、介護の基本と同じ科目群に分類されているので2問落としても0点科目にはなりません。
 高得点を狙うなら、2問のうち1問でも取っていきたいところです。

日本国憲法
 憲法の理念を問う問題の出題傾向があります。それは、わが国の介護福祉の理念の根本にあるのが日本国憲法の理念だからです。

【練習問題】〇×で答えよ(答えは一番最後に)

  1. 憲法第25条では幸福追求権が規定されている。
  2. 憲法第13条では生存権が規定されている。
  3. 憲法第25条では、「人間の尊厳」とは、人が個人として尊重されることを規定している。
  4. 憲法第13条では、国民の権利として「最低限度の生活保障」を規定している。
  5. 憲法第A条に規定される「最低限度の生活保障」を目的とするのは、高齢者虐待防止法である。

よく出題される項目
 人権や尊厳を問うカタカナ用語は出題の可能性が高いので覚えましょう。

【練習問題】〇×で答えよ

  1. ナショナルミニマムは、アメリカの黒人公民権運動を背景にしたソロモンの著書で提唱された概念である。
  2. エンパワメントとは、人が潜在的に有する能力・意欲・関心などを意味する。
  3. アドボカシーとは、十分な説明を受けて同意することである。
  4. ノーマライゼーションとは、国が社会保障その他の公共政策によって国民に保障する最低生活基準のことである。
  5. ストレングスとは、本来持っている力を取り戻し、自分自身の力で問題や課題を解決できる能力を獲得することである。
  6. インフォームドコンセントとは、代弁や権利を擁護する活動のことである。

※エンパワメントとストレングスは混同しやすいので注意しましょう。

 

科目:人間関係とコミュニケーション

 この科目は、今年度から4問の出題になります(昨年度2問)。コミュニケーション技術と同じ科目群に分類されるので4問とも落としても0点科目にはなりません。
 2021年度までに、チームマネジメントが介護福祉士養成課程のカリキュラムに加えられています。これまでこの項目からの出題はなく、2問増えた分は、ここから出題される可能性が高いと思われます。しっかりと学習して得点しましょう!

【練習問題】〇×で答えよ

  1. 職場内で指導する立場の者をスーパーバイジーという。
  2. リーダーシップとは、部下がリーダーを支える力のことである。
  3. スーパービジョンの3つの機能には、管理的機能、教育的機能、指導的機能がある。
  4. セルフスーパービジョンとは、仲間や同僚同士で実施するものである。
  5. OJTとは、職場を離れて業務の遂行の過程外で行われる研修のことである。
  6. コンプライアンスの遵守とは、組織の使命を考え抜き、それを明確に確立することである。

よく出題される項目
 自己覚知、ラポール、コミュニケーションの種類、対人距離と位置関係、受容・共感・傾聴、感情の反射・明確化などはしっかりと学習しましょう。

【練習問題】〇×で答えよ

  1. 自己覚知とは、自分のものの見方や考え方について、主観的な視点から理解しようとすることである。
  2. ラポール形成の初期段階のかかわりとして、介護福祉職が詳しく自己紹介をする。
  3. 利用者の感情を理解するには、言語的コミュニケーションに留意して、言葉にならないメッセージを受け取れるように心がける。
  4. 対人距離には、物理的距離と科学的距離がある。
  5. 利用者との関係性をつくる座り方として、直角法より対面法の方が有効である。
  6. 感情の明確化とは、利用者の感情が現れた言葉をピックアップして、「~なんですね」などと繰り返す技法である。

 

科目:社会の理解

 社会の理解は午前中の難所です。範囲が広く、法律や制度、社会情勢など幅広い知識が問われる問題が出題されます。12問出題され事例問題は2・3問です。難しい問題が多いですが、やさしい問題も出題されるので確実に取っていきましょう。
 この領域の攻略法は、はっきりいってありません。しっかりとテキストを読み込み、過去問や模擬問題を繰り返し解いて身に付けていきましょう。
 あえてひとつだけポイントをあげるとすれば、「障害者総合支援法」は頻出です。しっかり学習しておきましょう。

【練習問題】〇×で答えよ

  1. 障害者総合支援法の実施主体は、都道府県である。
  2. 障害者総合支援法における障害者の年齢の定義は、20歳以上の者である。
  3. 身体障害者障害程度等級は1~3級である。
  4. 障害者総合支援法における利用者負担は応益負担である。
  5. 介護保険制度の要介護認定は、介護保険被保険者証の交付前に行う。
  6. 身体障害者は市町村から身体障害者手帳の交付を受ける。
  7. 障害者総合支援法の障害者の定義から、難病患者は除外されている。
  8. 限界集落とは、75歳以上の人口比率が住民の50%を超えた集落のことである。
  9. 地域包括ケアシステムにおける住まいに、介護老人福祉施設は含まれる。
  10. 地域密着型特定施設入居者生活介護の定員は、18名以下である。
  11. コミュニティとは、共通の目的や関心をもつ人々が、意図的・計画的につくる集団や組織のことである。
  12. 地域包括ケアシステムでの共助は、近隣住民同士の支え合いをいう。
  13. 社会保障には、年金保険、医療保険、雇用保険、労災保険、介護保険がある。
  14. 1980年代初めに、社会福祉の基盤となる福祉六法体制が確立された。
  15. 国の一般会計における社会保障関係費の割合は、40%を超えている。
  16. 社会保障給付費の「年金」「医療」「福祉その他」の部門割合で最も多いのは「医療」である。
  17. 障害基礎年金の等級には、1~3級がある。
  18. 障害基礎年金1級の受給額は、2級の1.5倍である。
  19. 生活保護受給者は、介護保険の第2号被保険者になれる。
  20. 介護保険法における利用者負担は応能負担である。
  21. 介護給付費のうち50%を国が負担し、残りの50%を介護保険料でまかなう。
  22. 介護医療院に入所できるのは、要介護3以上の認定を受けた者である。
  23. 地域包括支援センターには、介護支援専門員の配置が義務付けられている。
  24. 成年後見制度を利用するためには、地方裁判所に後見開始の申し立てを行う。
  25. 都道府県知事は、法定後見制度における後見開始の申立人になれる。
  26. 成年後見人のうち最も多いのは、社会福祉士である。
  27. 高齢者虐待を発見した者は、警察に通報しなければならない。
  28. 日常生活自立支援事業は、認知症などで契約内容を理解できない者が利用できる。
  29. サービス付き高齢者向け住宅は、住所地特例の対象にならない。
  30. 有料老人ホームの契約は、主に賃貸借形式である。

※難しい科目なのでたくさん問題をつくりました。よく調べてみてください。

 

領域:こころとからだのしくみ ※昨年度までは午後の部

科目:発達と老化の理解

 発達と老化の理解は、人間の成長過程における、こころとからだの変化について問われる問題が出題されます。0歳児~死亡するまでの過程を問われますから、範囲が広く難易度の高い科目です。
 問題は8問出題され、過去3年では高齢者分野以外からの出題は、毎年1・2問しかありません。
 高齢者介護職は、その他の分野が苦手です。つまり高齢者分野以外の出題は、多くの受験者が苦手な問題です。ここは考え方で、「多くの受験者が間違える問題は間違えても構わない」とスルーするのもひとつの戦略です。
 難しい項目は、本試験直前にテキストを見直して短期記憶勝負、出題されて答えられたらもうけもの、間違ってもドンマイ!くらいの気持ちで望んでみてはいかがでしょう。
 「ピアジェ」「エリクソン」「フロイト」「ハヴィガースト」の発達段階などは大切な項目ですが、とてもすべてを覚えられる内容ではありません。「出題されても1問、みんな間違える」と割り切る勇気が必要かもしれません。

【練習問題】〇×で答えよ

  1. 令和2年における、我が国の死亡原因順位では、新型コロナウイルス感染症が肺炎より上位である。
  2. 平成30年の人口動態統計(厚生労働省)では、平成29年まで我が国の死亡原因第3位であった脳血管疾患が4位となり、肺炎が3位となった。
  3. 令和2年における我が国の死亡者数は、新型コロナウイルス感染症の影響で前年より増加している。
  4. 令和2年における我が国の20歳~39歳までの死亡原因で最も多いのは、不慮の事故である。
  5. 令和2年における我が国の平均寿命は、男性79歳、女性84歳である。
  6. 令和2年における我が国の高齢者の就業率は20%で、高齢者の5人に1人は収入をともなう仕事をしている。
  7. 令和元年における我が国の健康寿命は、男性72.68歳、女性75.38歳で、年々短縮している。
  8. 我が国の65歳以上の約8割は、何らかの傷病で通院している。
  9. 我が国の65歳以上の傷病で最も多い傷病名は、認知症である。
  10. 道路交通法では、65歳以上の者は運転免許証を更新する際、高齢者講習の受講が義務付けられている。
  11. 失禁の原因として、膀胱炎や前立腺肥大などでトイレまで間に合わないのは、機能性尿失禁である。
  12. 加齢にともなう骨格筋量の減少をフレイルという。
  13. 流動性知能は、老化による影響が少なく長期にわたって維持される。
  14. 手続き記憶は、老化によって低下しやすい。
  15. 脳梗塞の原因として、激しい頭痛が特徴的である。
  16. 心不全による呼吸困難時には、座位ではなく仰臥位になることで呼吸困難が軽減される。
  17. 高齢になって筋力や活動が低下している状態をサルコペニアという。
  18. 加齢黄斑変性症の症状が進むと、視野の周辺部が見えなくなる。
  19. 老人性難聴の特徴は、低音域の音から聞き取りにくくなることである。

 

科目:認知症の理解

 この科目は、高齢者介護に関わる者なら解きやすい問題でしょう。10問出題され、2・3問が事例問題です。あえて攻略法や問題は用意しませんが、ひとつだけ情報を用意します。

※2021年4月、認知症の定義が介護保険法の一部改正によって変更されました。
(改正前)
脳血管疾患、アルツハイマー病その他の要因に基づく脳の器質的な変化により日常生活に支障が生じる程度にまで記憶機能およびその他の認知機能が低下した状態をいう。
(改正後)
アルツハイマー病その他の神経変性疾患、脳血管疾患その他の疾患により日常生活に支障が生じる程度にまで認知機能が低下した状態として政令で定める状態をいう。

 大きな変更点としては、「脳の器質的な変化」が削除されたことと、「政令で定める状態をいう」が追加されたことがあげられます。
 例えば、「認知症とは、脳の器質的な変化により認知機能が低下した状態をいう」といった選択肢が出題されたら×となります。
 タイムリーな情報として覚えておいたらよいかもしれません。

 

科目:障害の理解

 この科目は、高齢者介護職が最も苦手とする科目で、難易度が高くなると思われます。10問出題され、2・3問が事例問題です。
 介護の基本でも解説するICFが出題されることがありますので、ICFは絶対に覚えてください。ICIDHについてもあわせて覚えてください。
社会の理解で解説した「障害者総合支援法」も出題の可能性があります。
「統合失調症」「自閉症スペクトラム障害」などが総合問題とあわせて出題の可能性が高いので学習しておきましょう。

【練習問題】〇×で答えよ

  1. ICIDH(国際障害分類)では、障害から生じる社会的不利をプラス面からみるように視点を転換した。
  2. ソーシャルインクルージョンとは、全人間的復権のことである。
  3. 統合失調症は、老年期に発症することが多い。
  4. 統合失調症の陰性症状には、現実にはないことを認知してしまう症状がある。
  5. 双極性障害の症状には、躁状態と、うつ状態があり、主な躁状態の症状に自殺念慮がある。
  6. 自閉症スペクトラム障害(広汎性発達障害)は、自閉症やダウン症候群などの総称である。
  7. 筋萎縮性側索硬化症(ALS)では、視力や聴力が低下するなどの感覚障害がみられる。
  8. 介護支援専門員は、「障害者総合支援法」における相談支援を担っている。

 

科目:こころとからだのしくみ

 この科目は、高齢者介護職にとって比較的取りやすい科目でしょう。12問出題され、事例問題は1・2問です。他の科目と通じるところも多くあり、この科目をしっかりやっておくと他の科目の得点アップにもつながります。
 これが必ず出るという絞り込みは困難ですが、終末期のこころとからだの変化に関する出題は、ほぼ毎回あるので確認しておきましょう

【練習問題】〇×で答えよ

  1. WHO(世界保健機関)憲章では、「健康とは、疾病または病弱の存在しないこと」と定義されている。
  2. 循環器は、生命維持に必要な酸素と二酸化炭素の交換を行う。
  3. 肝臓は、循環器に属する。
  4. マズローの欲求5段階説における承認欲求は、「家族や社会などの集団に所属して愛されたい」という欲求である。
  5. 機能性便秘における弛緩性便秘の原因はストレスで、便秘と下痢を繰り返す。
  6. 終末期の身体機能の変化として、血圧の上昇やチアノーゼがある。
  7. 終末期の状態にある利用者の心肺停止が確認されたら、救急車の要請を行う。
  8. 脈拍は主に、手首の尺骨動脈で測定する。
  9. 左肺静脈から出た血液は、肺に送られる。
  10. 僧帽弁は、右心房と右心室の間にある。
  11. 肺動脈には動脈血が、肺静脈には静脈血が流れる。
  12. 左肺は、上葉・中葉・下葉の3葉に分かれている。
  13. 炭水化物は、栄養素の中で1gあたりのエネルギー発生率が最も多い。
  14. 胃潰瘍による胃からの出血では、鮮紅色の排便がみられる。
  15. 死後硬直は、死後20~30分で始まる。
  16. 下顎呼吸が始まると、数週間で死亡することが多い。

 

領域:医療的ケア ※昨年度までは午後

 出題は5問で、どれも医療的ケアを学んだ者なら比較的かんたんに解ける問題だと思われます。あえて解説と問題は用意しません。

 

第35回 介護福祉士国家試験対策【午後の部】

領域:介護 ※昨年度までは午前

科目:介護の基本

 介護の基本は10問出題されます。うち1~3問が事例問題です。
 介護の基本は文字通り介護の基本ですから、介護福祉職にとっては比較的答えやすい問題が出題されます。ここは落ち着いて確実に取っていきましょう。
 介護の基本で必ず出題される項目がICFです。絶対に出題されますから必ず覚えてください。ICFを覚えない者に介護福祉士の試験を受ける資格はありません、といっていいほど重要です。

【練習問題】〇×で答えよ

  1. アルツハイマー型認知症であることは、ICFにおける個人因子である。
  2. 娘が近くに住んでいて毎日訪問していることは、ICFにおける参加である。
  3. 片麻痺があり旅行に行けないのは、ICFで考えた場合の活動制限である。
  4. 聴力が低下すると、コミュニケーションがうまく取れないのは、ICFにおける活動と参加の関係である。
  5. 車いすを使用して、美術館に行くのは、ICFにおける心身機能と活動の関係である。
  6. 自宅周辺の坂道や段差は、ICFで考えた場合、参加制約の原因となる個人因子である。
  7. 片麻痺がありトイレに行けないのは、ICFで考えた場合の参加制約である。
  8. 令和2年度版高齢社会白書(内閣府)で示された75歳以上の者の外出する際に利用する手段は、家族の運転する車が最も多い。
  9. 令和2年度版高齢社会白書(内閣府)で示された65歳以上75歳未満の者の外出する際に利用する手段は、徒歩が最も多い。
  10. 感染予防の3原則は、「感染源を遮断する」「感染経路を排除する」「宿主の抵抗力を高める」の3つである。

 

科目:コミュニケーション技術

 コミュニケーション技術も、介護福祉職にとっては答えやすい出題が多い科目です。昨年度までは8問の出題でしたが、今年度は6問になります。
 障害(視覚障害、聴覚障害、構音障害、失語症など)の特性に応じたコミュニケーション方法や、バイステックの7原則などは出題されやすいので覚えましょう。

【練習問題】〇×で答えよ

  1. 構音障害のある人とのコミュニケーションでは、開かれた質問を多用する。
  2. 運動性失語(ブローカ失語)のある人とのコミュニケーションには、身振り(ジェスチャー)などを活用する。
  3. 視覚障害のある人とのコミュニケーションでは、「これ」「あれ」「それ」などの指示語を多用する。
  4. 構音障害のある人は、話すことも、言葉を理解することも困難である。
  5. 感覚性失語(ウェルニッケ失語)のある方とのコミュニケーションには、絵やカード、写真などを活用する。
  6. 利用者の感情や言葉をありのままに受け入れることは、バイステックの7原則における「共感」である。
  7. 利用者が自己決定できるように援助を行うことは、バイステックの7原則における「個別化」である。
  8. バイステックの7原則における「統制された情緒的関与」とは、利用者が自由に感情を表現できるように、意図的に援助を行うことである。

 

科目:生活支援技術

 生活支援技術では、科目中最も多い26問が出題されます。そのうち3・4問が事例問題です。図や記号の問題も出題されます。範囲が広く的が絞れませんが、介護福祉職なら答えやすい問題が出題されますので、しっかり点数を稼ぎましょう。

【練習問題】〇×で答えよ

  1. 要介護状態となったため住宅を新築することにした。この場合、介護保険の住宅改修の給付対象となる。
  2. 介護老人福祉施設の入所者が自宅へ一時帰宅するために、自宅のトイレの改修工事をしたい。この場合、介護保険の住宅改修の給付対象となる。
  3. 要支援2の認定を受けたら、介護保険の福祉用具貸与で車いすを利用できる。
  4. 清拭を行うときは、血行を促進するために中枢から抹消の方向に清拭を行う。
  5. 清拭に使用するお湯の温度は40℃程度にする。
  6. 介護用手すりの直径は、50mm程度にする。
  7. おむつ交換を行うときは、排泄物が漏れないようにするために、腹部とおむつの間に隙間をつくらない。
  8. 特殊詐欺の認知件数及び被害総額は、平成29年以降増加し続けている。
  9. 特殊詐欺の認知件数に占める65歳以上の被害者の割合は、約70%である。
  10. グリーフケアとは、終末期のケア内容について家族と話し合うことである。

 

科目:介護過程

 介護過程からは8問出題され、だいたい半分の4問程度が事例問題です。介護の目的、介護過程の目的を問う問題が頻出です。出題数は少ないですが、答えやすい問題が多いので目的を理解してしっかり得点しましょう。

【練習問題】〇×で答えよ

  1. 介護過程は、介護福祉職の問題解決に向けて展開される。
  2. 介護過程の展開プロセスは、「アセスメント」⇒「介護計画の立案」⇒「計画の実施」⇒「再アセスメント」である。
  3. 介護の目的は、健康状態を維持・改善することである。
  4. 介護福祉職の専門性は、専門職のその場の判断でお世話をすることである。
  5. アセスメントとは、「情報の収集」「情報の解釈、関連付け・統合化」「情報の明確化」のプロセスである。
  6. モニタリングは、要介護度に変更が無ければ適宜行う。

 

総合問題

 総合問題は、すべての領域から総合的に事例問題形式で出題されます。
 事例は4事例で、毎年、高齢者の事例が2つ、それ以外の事例が2つ出題されています。4事例に対して3問ずつ出題され、合計12問出題されます。
 他の領域でも解説しましたが、「障害者総合支援法」「自閉症スペクトラム障害」「統合失調症」などの出題頻度が高いのでしっかり学習してください。

 

以上、おつかれさまでした。

 ここまで解説しましたが、本当は試験に必勝法はありません。あるのは勉強することだけです。毎日勉強して勉強を習慣化することがたったひとつの必勝法です。
 残された時間はあとわずか、やれるのは今だけです。悔いを残さないように、ひたすらに勉強しましょう。

 

練習問題の答え

 練習問題をやって勘のいいひとなら気付いたかもしれませんが、答えはすべて×です。いじわるをしたようでごめんなさい。
 なにが違うのか?どこが違うのか?は、あえて解説をしません。自身で何が違うのかを調べて正解を導き出してください。

自分で考えて導き出した答えは、自分のものになる!


それでは GOOD LUCK!