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社会福祉士レポート実例 相談援助の理論と方法 グループを活用した相談援助についてまとめなさい

社会福祉士通信レポート実例 相談援助の理論と方法

 私が、社会福祉士国家試験受験資格取得のために受講した社会福祉士一般養成課程(通信課程)で、実際に提出したレポートです。

 『相談援助の理論と方法』の課題、「グループを活用した相談援助についてまとめなさい」(2019年4月)。

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科目名/相談援助の理論と方法

課題/グループを活用した相談援助についてまとめなさい

点数/95点 評価/優

 グループワークの代表的な定義としては、アメリカ・グループワーカー協会が採択した「グループワーカーの機能に関する定義」(1949年)、トレッカー(Trecker,H.)の定義(1948年)、コノプカ(Konopka,G.)の定義(1963年)などがある。
 それらの定義から、グループワークとして成立するための条件としての共通項を抽出すると、①ソーシャルワークの専門的援助技術であること、②メンバー個々の成長及び課題の達成を主要な目的とすること、③メンバーの相互作用とプログラム活動を援助媒体として活用すること、④援助者による意図的な専門的働きかけがあること、があげられる。
 グループワークで活用する手段を、グループワークの援助媒体という。その内容には、
①ワーカーとメンバーの対面的援助関係、②メンバー間の相互作用、③プログラム活動、④社会資源の活用、があげられる。これらのうち、とくにメンバー間の相互作用とプログラム活動は、グループワーク特有の援助媒体である。援助者には、これらの特質を十分に理解して活用していくことが求められる。
 グループワークの展開過程は、準備期、開始期、作業期、終結・移行期に分けられる。
①準備期:援助者がグループの計画を立て、メンバーと予備的な接触を行うまでの段階。グループ活動を開始するにあたり、援助者はメンバーのグループ参加への不安や緊張などの気持ちを受け止め、調整し準備する(波長合わせ)。問題の明確化や評価基準の策定などを行う。②開始期:グループのメンバーが集合し、グループとして活動を始める段階。援助者はアイスブレーキングなどを用いて緊張を解き、メンバー間に安心感や親近感を持たせる。またグループの活動目的や運営方法、援助者の役割などについて説明し、理解を促す(契約)。③作業期:メンバーが自分たちの課題に取り組み、目標を達成していく段階。援助者は個々のメンバーの目標達成に向け援助計画を立て、主体的な活動ができるようにサポートする。個人への援助や、メンバー間の結び付きを強化するグループ発達への援助を行う。メンバー間の相互関係が発達すると、グループの凝集性が生まれるが、一方で対立や孤立など危機的状況も生じる。その際は援助者が介入し、活動過程の軌道修正を行う。④終結・移行期:グループ活動を終結する段階。メンバーの感情を受容し、メンバーのグループ経験を評価する。また事後評価を行い、適切な援助が展開されたかの確認をし、メンバーが次の段階に移行できるよう援助する。
 グループワークにおいて援助者は、グループの中心となるのではなく、グループ活動を支援しなければならない。グループワークの中で生じた葛藤を表出させ、メンバーの葛藤解決を図ることや、メンバー同士の軋轢を防ぐためのルールづくりにより、メンバーの行動を制限することも援助者の役割である。援助者には、グループの過程を見守るとともに、適切な介入をしていくことが求められる。

 〈参考文献〉
『相談援助の理論と方法Ⅱ』 中央法規出版
『社会福祉学習双書 社会福祉相談援助技術論Ⅱ』 全社協
『社会福祉の理論と実際』 鬼﨑信好 編集 中央法規出版
『よくわかる社会福祉概論』 松井圭三 編著 大学教育出版
『社会福祉士ワークノート』 ユーキャン学び出版

 

〈次回予告〉

『相談援助演習』相談援助における記録の技法について述べなさい

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