食事介助の時の「手洗い」できていますか?
ツイッターでこんなツイートをしました。
食事介助の話し。
— はじめちゃん (@hajimechan2001) April 17, 2020
例えば、「Aさん食介してBさんしてCさんして」と、何名かの食介を並行してしなきゃならないことありますよね。
AさんとBさんとCさんの間を移動する時、ちゃんと手洗いしてますか?
1ケア1手洗いは基本だけど、食介の時してないことない?
意味わかります?
あまり反応がよろしく無いようなので、多くの方は「そんなことやってられるかよ!」と思っているのだ思います。
手洗いについて、私の思いを綴ってみましょう
私が勤める老人ホームの現状
私は、生活相談員兼ケアマネという立場ですけれど現場にも入っています。
私の勤める職場の場合、朝夕の食事の時間帯は日中に比べて職員の配置人数が少ない、という現状です。
夜勤者が中心に食事介助を行っています。
そうした現状を変えて行かなければならないことはわかっています。
だけど、変わらないことに対してもんくを言っていてもしかたありません。
現状の中でやれることは最大限やって行かないといけないと思います。
相談員は現場の職員にとっての相談員でもある
さて私は、生活相談員兼ケアマネという立場で仕事をしていますが、現場が上記のような状況であるということは知っています。
私は、「相談員は利用者や家族に対して相談員であるだけではなく、現場で働く人にとっても相談員である必要がある」と考えています。
だから、現場のそうした状況をだまって放置しているわけにはいきません。
まずできることは何か?
それは、自らが動くことだと考えました。
考えた、というほどのことではありません。自ら体を動かせばよいだけです。
現場がそうした状況ならば、自分が動けばいいじゃないか、自分が食介に入ればいいじゃないか、というのが私の結論です。
そして出勤の日の朝・夕には、必ず食介に入るようにしています。
パソコンと向き合っても利用者のことはわからない
現場の職員は、一日中体を動かして休む暇もないほど働いています。
さて、相談員やケアマネといった職種はどうでしょう?
相談員やケアマネがヒマだ、なんてことは言うつもりはありません。
だけど、一日中忙しくて仕方ない、なんてことは無いような気がします。
だったら、もっと現場を見た方が良いと思います。
利用者は現場で生活しているのですから。
事務所でパソコンとにらめっこしていても、利用者のことはわかりません。
月に1回のモニタリングで利用者のことがわかりますか?
職員からの申し送りだけで利用者のことがわかりますか?
自分のその目で実際に見るのが、一番よくわかるのではないですか?
施設での食事の時間は、利用者全員のことを見られるチャンスでもあります。
そうした場面を見ない手は無いと思うのです。
こんなことを書きましたが、「相談員やケアマネは、もっと現場に入れ」ということを言いたいわけではありません。
これは、私が行っている自己満足ですから。
言いたいことは、「もっと利用者のことを見ようよ」ということです。
PCの画面を見るのが相談員やケアマネの仕事じゃないよ、ということです。
さてさて、私の自己満足の話しはこのくらいにしておきまして、ようやく本題に入りたいと思います。
介護現場では3つの密を避けることは困難
「1ケア1手洗い」が基本であるということは、言うまでもありませんね。
排泄介助などの時は、例えばAさんの排泄介助を行った後は手洗いをする、ということは行われていると思います。
では食事介助の時はどうでしょうか?
食事介助の場面では、「Aさんを食介して、Bさん、Cさん」と、並行して行わなければならない場面があると思います。
その際に、Aさん、Bさん、Cさんの間で手洗いができているでしょうか?
介護現場では今、新型コロナウイルス感染症対策に苦慮しているところだと思います。
新型コロナウイルス感染症対策では、「3つの密を避けること」が叫ばれていますね。
ご承知とは思いますけれど改めて確認します。
- 換気の悪い密閉空間
- 多数が集まる密集場所
- 間近で会話や発声をする密接場面
この3つの密を避けましょうということが言われています。
これも言うまでもないことですが、介護はほとんどがマンツーマンで行われることなので、3つの密を完全に避けることは困難です。
食事介助も基本的にマンツーマンで行われるものなので、3つの密を避けることは困難です。
手洗いは私たちがやりさえすれば良いこと
3つの密を避けることは困難かもしれませんが、これまで以上に感染症対策に気を付けることはできると思います。
そのひとつが「手洗い」です。
手洗いは、私たちがやりさえすれば良いことです。
やる努力をすれば良いことです。
「そんなことやってられない」なんて言っていないで、やる努力をするのです。
私は、出勤の時は毎朝・夕必ず食介に入っています。
手洗いは、私が食介の時に気を付けていることのひとつです。
「手洗いをしましょう」やらなきゃならない時です。以上